※8/19追記:アドセンス広告ユニットが1ページにつき4つ以上貼れるようになったので、そのことに関して追記しました。⇒4.1:アドセンス広告ユニットを1ページに4つ以上掲載する
アドセンスは他のASPと比べて規約違反の罰則が厳しく、
アカウントが停止させられると今後アドセンスが利用できなくなったり、
支払われていない報酬が没収されたりします。
また、規約も多岐に渡っており、
覚えないといけないことも多く、それぞれの項目も曖昧なものが多いです。
そのため、アドセンスの規約について「理不尽」と評する声をよく目にします。
しかし、実際にはそんなことはなく、
ある一つの考えのもとサイトを運営すれば規約違反になることはそうそうありません。
実際、僕は現在に至るまで三年以上累計2000万円以上アドセンスの報酬をあげてきましたが、
一度も警告を受けたことがありません。
そんな僕が規約についてどんな方針でブログを運営しているのかを述べ、
多くの人が犯しやすい具体的な禁止事項をまとめていきます。
1:アドセンスの規約違反を防ぐ“たった一つ”の考え方
アドセンスは停止された時のリスクが非常に大きく、
そして規約違反にも色んな項目があります。
なので、「アドセンスの規約は厳しい」とか
「アドセンスの停止にならないためには常に色んなことに気をかけていないといけない」
などよく言われたりしますね。
しかし、実際そうでもないなと個人的には思っています。
僕自身、現時点で3年以上アドセンスに依存したアフィリエイトをしていますが、
規約を徹底的に気をつけているということでもないのにも関わらず、
一回もアドセンスの警告すら受けたことはないありません。
気をつけていることを挙げるなら、ただ1つだけです。
それは、
「広告主に嫌われないサイト運営」です。
アドセンスの規約違反は多岐に渡っているのですが、
元をたどるとそれはおおよそ大半が「広告主の利益のため」というのは明らかです。
具体的に言うと、
- 広告の純粋な興味に関係なくクリックが多発しているサイト
- 広告を掲載すると広告主の印象が悪くなるサイト
これらを取り締まるために多くの規約が存在するのです。
なので逆に、掲載される広告に悪影響をもたらさないクリーンな記事を書き、
関心あるユーザーのみがクリックする広告の配置を心がけましょう。
それだけで、規約違反になりにくいですし、
さらにクリック単価も向上します。
しかし、それとは別に規約について最低限知っておかなけらばならない知識、
少し特殊な項目などがあるので、具体的に規約違反となる禁止事項について説明していきます。
2:規約に抵触する行為【純粋なクリック以外を促す】
前述したとおり、
広告主の利益のために、広告の関心以外の理由で
アドセンスがクリックされるのは好ましくありません。
これを防ぐためにGoogleがいくつか規約を定めているので、
これらの項目を挙げていきます。
2.1:自分で意図的にアドセンスをクリックする
当然ですが、自分でアドセンスをクリックするのは禁止されています。
これはどんな事情があっても許されておらず、
最悪規約違反とみなされアカウントを停止させられます。
たとえ広告先が気になってもクリックしてはいけません。
もし意図的ではなく、
誤ってアドセンスをクリックしてしまった場合はどうすればいいのか?
これについてですが、Googleははじめから誤クリックと認識して無効にしてくれるので、
特に気にしなくても大丈夫です。
ただし、これが繰り返し行われれば
「意図的にクリックしている」とみなされ規約違反となるので注意しましょう。
そもそも誤クリックで報酬は発生しないので、
自分でクリックしても何にもいいことはないですしね。
2.2:サイト訪問者や知人にクリックを促す
自分ではなく、サイトの訪問者や知人にクリックを促すのも禁止されています。
例えば、アドセンスの近くで「クリックしてください」というように誘導したり、
メルマガやSNS、他サイトで「このサイトのアドセンスをクリックしてください」と言ったり、
もしくリアルの知人に自分のサイトを教えてクリックしてもらったり。
こういった行為ですね。
繰り返しになりますが、
そもそも誤クリックで報酬は発生しないので何にもいいことはありません。
2.3:コンテンツとアドセンスを区別しにくくする
この項目に関しては色んな違反例があるのですが、
基本的にユーザーがアドセンスをコンテンツと勘違いしてクリックしてしまうものは、
例外なく禁止されています。
なので、アドセンスの上には「広告」や「スポンサーリンク」とつけることが公式で推奨されています。
これは広告だとわかるようにするためなので、
「SponsorLink」や「スポンサードリンク」でも全く問題ありません。
ただ、規約違反かどうかは「ユーザーに誤解される可能性があるかどうか」です。
例えばアドセンスと同じサイズの画像をいくつか用意し、
それらすべてにアドセンスと同じ「スポンサーリンク」というラベルをつけたらどうでしょうか。
推測ですが、こういうのもアウトだと思います。
「あわよくばアドセンスを気づかずクリックさせよう」と思って行うことはかなりリスキーですし、
それで誤クリックが発生したとしても報酬には含まれない可能性が高いので、やめましょう。
※あまり知られていませんが、ラベルの「スポンサーリンク」などは必須ではなく、あくまで推奨だそうです。
参考:元Google担当者が語る「アドセンスの裏話」を聞いてきた!
ただ、誤クリックは好ましくないのでラベルを付けないメリットはあまりないかなと思います。
3:規約に抵触する行為【広告の印象を悪くするコンテンツ】
続いてアドセンスを掲載するページのコンテンツに関する規約について説明していきます。
広告の印象を悪くする可能性があるとして、
特定のコンテンツは禁止コンテンツとして以下にまとめられています。
数が少し多いので、
違反しがちな項目を取り上げてわかりやすく解説します。
3.1:アダルトコンテンツ
未成年の子供に見せられないコンテンツはもちろんですが、
性的なジョークや水着の画像でも規約にかかることもあります。
アダルトコンテツはアドセンスの規約で特に厳しい項目であり、
基本的に一発停止になることはほとんどないと言われているアドセンスですが、
例外的に“ポルノコンテンツ”は一発で即アカウント凍結になることもあるそうです。
アダルトコンテツと言ってもどこからがアウトなのか分かりにくい項目ですが、
「自分の子供や知り合いに見せて気まずくならないか」「老若男女に平気で見せられるか」
など考えて判断しましょう。
3.2:個人、集団、組織を誹謗中傷するコンテンツ
特定の人物や組織を中傷するコンテンツは、
読んだ人の中には必ず不快に感じる人がでてきます。
そうすると掲載しているアドセンスの広告主のイメージにも関わってくるので、
これも規約違反として定められています。
特に芸能系や速報系のトレンドアフィリエイトを実践していると、
不倫や何らかのトラブルネタを扱う機会が増えるので、トレンド実践者は注意が必要です。
3.3:著作権で保護されているコンテンツ
文章、画像、動画問わずコンテンツに著作権の侵害が認められれば規約違反です。
著作権侵害はアドセンスの規約違反以外にも、
Googleのペナルティで検索エンジンから圏外に飛ばされる要因ともなり得ます。
なので、著作権が確かではない画像や動画の掲載は何があっても控えましょう。
特にトレンドアフィリの界隈は画像の著作権に関する意識がガバガバなので、
この項目は特に注意してください。
某有名なトレンドアフィリの情報商材(下●上)に関しては、
「画像の下に『出典』を書いていれば大丈夫」
と言っています。(他人が購入した有料素材も使い放題…)
トレンドアフィリエイトの界隈が著作権に関する意識が低いのって、
あの教材が大きいな原因の気がするんですよね…。
トレンドアフィリのコンサルをしている人の中には、
「著作権は親告罪だからバレなければ大丈夫」
「芸能人は宣伝になるから批判さえしなければ大丈夫」
「苦情が来たら対応すればいい」
などと言う人もいるそうです。
これらの無責任な言葉にどれだけの人が騙されて規約違反になったでしょうか…。
人のコンテンツ(画像)をパクるというのは規約以前にモラルの問題だと思うので、
その程度のモラルもないのなら、いずれにしても稼ぐのは難しいのではないかなと思います。
アドセンスの他の項目は曖昧な部分が多いのですが、
この項目については明確に「著作権違反はいけない」と言っており判断は難しくないと思うので、
これについては絶対厳守しましょう。
3.4:残酷描写、暴力的な描写
見た人が不快になり得るグロテスクな文章による描写や画像、動画は規約違反です。
格闘技や武術などに関して取り扱うのは許可されていますが、
ショッキングな試合動画の掲載や、それを想起するような描写などはNGです。
このあたりも少し曖昧で判断に困りますが、
ショッキングに感じてしまうユーザーがいるかもしれないのなら、
そのコンテンツの掲載は立ち止まったほうがいいですね。
NGワードは存在するのか?
ちなみに、「死亡」や「殺人」「自殺」「殺害」など、
使ったら規約違反になるNGワードがあるという噂があります。
しかし、これについては“デマ”なので安心してください。
確かに、何らかの単語でフィルターをかけているかもしれませんが、
それが直接的な規約違反の原因になることがないことは保証します。
もし規約違反になったとすれば、
ワードそのものではなく、そのワードと前後の文脈によるものです。
なぜここまではっきり言い切れるのかというと、
僕自身が気にせずアドセンスサイトでこれらのワードを使っているにも関わらず、
一回も警告が来たことがないからです。
僕以外のアドセンスサイトでも、
これらのキーワードを問題なく使っているものもたくさん見られます。
そもそもGoogleは「NGワードがある」なんて一切明言していませんし、
この情報に関してきちんとしたソースはどこにも見当たりません。
ただし、いわゆる“NG”と言われているワードは、
残酷描写と結びつきやすいのは事実なので、前後の文脈等は気をつけるに越したことはありませんね。
3.5: 薬・タバコ・アルコールの販売
市販薬の販売や処方箋の情報はOKですが、
処方箋の販売や宣伝は規約違反です。
タバコやアルコールも販売ではなく情報提供なら許可されています。
禁止コンテンツとして、
「アルコールやタバコに関連したコンテンツ」
とあるので勘違いしがちですが、あくまで販売に関するものがNGということです。
3.6:コンテンツを含まないページへのアドセンス掲載
動画だけのページや、文字数がほとんどないページなど、
このような内容が極端に薄いページはアドセンスの掲載が禁止されています。
ブログの場合、タグページやカテゴリページがこれに当たる可能性があるので注意しましょう。
4:規約に抵触する行為【その他】
アドセンスの規約違反に当たる行為について、
「純粋なクリック以外を促す行為」と「広告の印象を悪くするコンテンツ」について見てきました。
その他にもこれらとは別に、
特別に覚えておくべきアドセンスの規約があります。
特に一般的なブログ運営をしていたら問題になる者をここで4つほど取り上げます。
4.1:アドセンス広告ユニットはを1ページに4つ以上掲載する
1ページに掲載できるアドセンスは広告ユニットが3つまでと決まっています。
ちなみに、あまり利用している人はいませんが、
リンクユニットも3つまで、検索ユニットは2つまでです。
これ以上のアドセンスを掲載してしまうと規約違反とみなされてしまう場合があります。
8/19追記:1ページにつき4つ以上のアドセンス広告ユニットを掲載できるように規約が変更されました。
詳しくはこちら⇒アドセンス枠上限撤廃について
4.2:ファーストビューをアドセンスで占領する
ユーザーがサイトにアクセスして最初に表示される画面(ファーストビュー)において、
コンテンツを下に追いやるようにアドセンスが画面を占領することは禁止されています。
特に、スマホの上部に300✕250pxのレクタングル広告を掲載している場合は規約違反に当たります。
これを避けるためにスマホの上部に300✕100pxのバナーを掲載している人が多いのですが、
これはクリック率がとてつもなく低いのでおすすめしません。
このことに関して詳しくこちらで解説しています。
⇒クリック率を劇的に上げるアドセンス広告の配置【PC/スマホ】
4.3:スマホ画面で2つ以上のアドセンスを表示する
これはあまり知られていない気がするのですが、
スマホの画面において2つ以上のアドセンスが同時に表示されるような配置は禁止されています。
特に、PCとスマホのアドセンスを区別しておらず、
PCでアドセンスを2つ横に並べて配置している場合(ダブルレクタングル)は注意が必要です。
これを回避する方法はこちら
⇒記事下のアドセンスをPCで横に2つ並べてスマホで1つに切り替える方法
4.4:アドセンスを追尾させる
サイドバーなどに画面のスクロールにアドセンスを追尾させるのは禁止されています。
追尾させるとクリックされやすそうですが、
アドセンスに限らずユーザーに鬱陶しがられるものです。
サイドバーのコンテンツを追尾させる場合は、
きちんとその効果を測定するのをおすすめします。
あとがき
以上、アドセンスの規約違反を防ぐために覚えておくべき禁止事項をまとめました。
もっと詳しく規約について知りたいという場合は、
以下をご覧下さい。
前述したとおり、これらは広告主の利益を守るためのものが大半なので、
広告主に「このサイトに自社の広告を掲載してほしい」と思われるようなサイト運営を心がければ、
自然と規約違反を防ぐことができているものです。
誤クリックが多いサイトや著作権も守れないようなサイト、誹謗中傷ばかりのサイト、
こんなサイトに広告を載せて欲しいと思う会社はありませんからね。
ただやっぱり規約を見ると、
芸能系や速報系のトレンドアフィリエイトは引っかかりやすいので、
アドセンスとそんなに相性は良くないのかなと思っています。
トレンドアフィリエイトで長く大きく稼ぐには、
季節的なトレンドを狙うのが一番かなと。
また、今回の規約の他にも自分の過失以外、
つまり第三者の悪意によりでアドセンスが停止される『アドセンス狩り』というものも存在します。
こちらについても以前対策を詳しくまとめたのでご覧下さい。
⇒アドセンス狩りとは?3分で出来る対策と予防方法
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