アドセンスの配置について、
僕が「同時ABテスト」で検証した結果をこのブログで定期的に報告していきます。
前回は
「PCにおける記事下のダブルレクタングルの並びは縦と横どちらが良いのか」
ということを検証しました。
アドセンス検証①記事下は縦並びと横並びのどちらがクリック率・単価が高いのか?
今回はスマホ表示におけるレクタングル広告は、
「300×250px」と「レスポンシブ広告」のどちらが収益性が高いのかを検証したので、
その結果の報告です。
1:仮定~スマホはレスポンシブの方が良い?~
まず、僕の従来の考えにおける最適な配置というのが以下のものでした。
PCとスマホは別のアドセンスコードを条件分岐。
それぞれのサイズはPC:336×280px、スマホ:300×250px。配置は以下の通り。
レスポンシブ広告を使わなかったのは以下の通りです。
- 意図しないサイズ、形のアドセンスが表示されそうだった
- レスポンシブ広告はPCとスマホを自動で切り替えるためだけに使うものだと認識していた
- スマホの主流は320pxの画面幅で、300pxが最大のレクタングルだと思い込んでいた
しかし、よくよく考えると、スマホのサイズも様々なので、
それぞれの画面幅に合わせたサイズのアドセンスを表示させるのが良いのではないかと、
今更ながら思い至りました。
さらにアナリティクスで訪問ユーザーのデバイスの画面幅を確認すると、
スマホの画面幅は375pxが最も主流で、それに続いて360pxだったのです。
これらのユーザーにとっての最大サイズのレクタングルは、
300pxではなく336pxなんですよね。
つまり、320px画面幅に対してのみ300pxレクタングル、
それ以外の画面幅には336pxレクタングルが表示されるのが理想かなと思い、
レスポンシブ広告ならこれが実現できそうということが今回の検証における仮定です。
ということで、以下のパターンのABテストを試みました。
※厳密には3ヶ所のアドセンスをそれぞれ50%の確率でABを切り替えてそれを合算しています。
2:検証方法
検証方法については以前の記事で詳しく説明しましたが、
手順としては以下の流れです。
- 検証するアドセンス毎にカスタムチャネルでまとめる
- WordPressの条件分岐で2パターンのアドセンスをランダムに表示
- 検定(z検定)により、結果の信頼度を確認する
PCとスマホを条件分岐させ、
さらにそこからスマホのみ50%の確率で条件分岐をさせるので、かなり複雑で面倒でした(^_^;)
アドセンスの設置については、記事中は最初と最後の見出しに自動挿入し、
記事下はダブルレクタングルと単一のアドセンスを切り替えています。(以下の記事参照)
これらのコードに50%の確率で条件分岐させるコードを加えるのですが、
あんまり需要はないと思いますので実際に用いたコードは割愛します。
コメントを頂いたりして需要があるようなら、お答えします。
3:結果
結果としては、クリック率はレスポンシブの方が高く、
クリック単価は若干300×250pxの方が僅かに高かったです。
そして、RPM(収益/1000PV)は、「レスポンシブ」の方が上でした。
クリック率を開示するのは規約的に微妙なところなので一部伏せますが、
30万回程のデータで統計的に信頼度99%に至る明確な差が出ました。
下図はクリック率の推移です。(青:300×250、赤:レスポンシブ)
クリック単価の推移は以下の通り。(青:300×250、赤:レスポンシブ)
以前の記事で「レスポンシブ広告を使うメリットはほぼない」と言いましたが、
すみません、間違いでした。
アドセンスのレスポンシブ広告の致命的な欠点!クリック率が低くなる原因とは
記事を書いている時はRPMはほぼ変わらなかったのですが、
データを増やすとそれなりに差がでましたね。
というわけで、本日をもって、
スマホは300×250pxではなく、レスポンシブ広告を使うことを推奨していこうと思います。
全体としては以下の配置ですね。
ただし、上記記事に書いているように、
「PCではレスポンシブを使わずにきちんと条件分岐でアドセンスを切り替える」
「コンテンツ部分が300px未満になってしまう場合は注意する」
などは気をつけて下さい。
あとがき
以上が今回の検証結果ですが、
「スマホはレスポンシブ広告の方が収益性が高い」というものでした。
しかし当然ですが、今回の結果はあくまで僕の1ブログでの話で、
どんなブログでもレスポンシブが良いという保証はできません。
人によっては結果が変わってくることも十分考えられるので、
参考程度に捉えて下さい。
さて、現在色んなパターンのアドセンス配置を検証していますが、
順次今回のように結果を公開していく予定です。
もしもアドセンスの種類や配置に関して検証してほしいことがあれば、
コメントに書いて頂ければお応えできるかもしれません。
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